独自のネットショップを解説するために新規開発から始めたり外注したりするのはかなりハードルが高く、高度の知識経験が必要です。
外注すると費用もかかりますね。
手軽に始めるには、モール型とうの選択肢もあります。また、wordpressでもかなり実績のあるプラグインでもいくつかあります。
ここに、無料で使えるオープンソースのECサイト構築パッケージ「EC-CUBE」をインストールしてみます。
今回は環境整備とインストールということで、
お名前ドットコムのVPSサーバーにインストールしてみます。
現在(2020年4月現在)の最新バージョン[ec-cube 4.0.3]では PHP7.3以上が必須とのことでこの条件でPHPを構築してみました。
このサーバーでは、以前の投稿のLAMP環境構築での手順で php7.0をインストールしてあったのですが、php7.3にアップデートしました。同時に必要なphpライブラリーも追加インストールしました。
参考:
EC-CUBE公式サイト このサイトより最新版のec-cube4をダウンロード (アカウントが必要)
EC-CUBE4.0のシステム要件
サーバーの環境確認
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// サーバーの環境確認 // CentOS バージョン $ cat /etc/centos-release CentOS Linux release 7.7.1908 (Core) // Webサーバーバージョン $ apachectl -v Server version: Apache/2.4.6 (CentOS) Server built: Aug 8 2019 11:41:18 // phpバージョン(今回アップデート) $ php -v PHP 7.3.15 (cli) (built: Feb 18 2020 09:25:23) ( NTS ) Copyright (c) 1997-2018 The PHP Group Zend Engine v3.3.15, Copyright (c) 1998-2018 Zend Technologies with Zend OPcache v7.3.15, Copyright (c) 1999-2018, by Zend Technologies // データベースバージョン $ mysql -V mysql Ver 14.14 Distrib 5.7.28, for Linux (x86_64) using EditLine wrapper |
yumによるphp v7.3のインストール(アップデート)コマンド
phpのアップグレードしたとこのコマンドを以下の通りです。
yum で remiレポジトリーからのアップグレードとなります
コマンドラインで yumを実行するのですが、コマンドが長すぎるので複数行に記載します。
改行を結合するために 「バックスラッシュ \」で読みやすくしています。
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//サーバーにSSHでログインして以下のコマンドを入力 $ sudo yum --enablerepo=remi-php73 install -y \ php php-cli php-devel php-common php-mbstring \ php-mysql php-mysqlnd php-fpm php-gd php-opcache \ php-pdo php-xml php-pear php-pecl-redis php-pecl-apc \ php-json php-pecl-zip php-intl |
phpのモジュールが に適合しているか確認
EC-CUBE4のEC-CUBE4のシステム要件のPHPライブラリの必須ライブラリで確認します。
もし必須ライブラリーが不足している場合インストールじエラーやワーニングがでます。
その時は再度不足分を追加インストールします。
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// インストールされている PHPモジュールの確認 $ php -m [PHP Modules] apc apcu bz2 calendar ・ ・ // 途中略 ・ ・ xmlwriter xsl Zend OPcache zip zlib [Zend Modules] Zend OPcache |
Webサーバー Apacheの設定
ec-cubeの公開はページは https://shopping.codingstock.jp とします。
リモートホルダー /home/eccube/publc_html/以下に ec-cubeを展開します。
SSLでの公開です。「Let’s Encrypt」も利用できますがここではワイルドカード証明書を取得してある「codingstock.jp」を利用します。
注意点として、ec-cube4.0.3のインストーラーを実行していると 「403 Forbidden」のエラーが発生しする場合があります。
apacheのコンフィグファイルにこのサイトのシンボリックを許可する必要があるとのことです。
ここでは ssl.confにその対策を記述しました。(以下の ssl.conf抜粋を参照)
また、ダウンロードしたファイルを展開後、あるいは、ダウンローダーdp.phpでインストールでエラーが発生したあと
展開したファイルの .htaccess の一部をコメントアウトしてもOKです。
.htaccessの31行目
# Options +FollowSymLinks +SymLinksIfOwnerMatch <= コメントアウトする
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# 公開はSSLを使用します。 # 以下 ssl.confの抜粋 ・ ・ <VirtualHost *:443> DocumentRoot "/home/eccube/public_html/" # 公開するDocumentRoot ServerName shopping.codingstock.jp:443 # 403 Forbidden対応方法 # シンボリックリンクが有効にする # ここではSSLで公開するので、ssl.conf内に Option設定する <Directory "/home/eccube/public_html"> Options +FollowSymLinks +SymLinksIfOwnerMatch </Directory> SSLCertificateFile /etc/httpd/ssl/********.crt.pem SSLCertificateKeyFile /etc/httpd/ssl/********.key.pem SSLCACertificateFile /etc/httpd/ssl/********.cer </VirtualHost> ・ ・ |
ec-cube4のインストール
インストールに必要な項目として、サイト名称、データベース、管理者メール、smtpサーバー等々あります。
ダウンロードしてきた「ec-cube4.0」のソースファイルを展開して公開するフォルダーの配置します。
インストールする方法は何通りかあるようですが、ここでは一番簡単なダウンローダーを利用してインストールしてみます。
今回インストールしてきたファイル名称: eccube-downloader-master.zip
展開後、dw.phpを実行し必要な項目を入力すれば登録は完了です。 ( https://[公開するサイトのURL]/dw.php )
注意点:インストールを実行する前に空データベースを作成しておきます。作成した内容をインストーラーで入力していきます。
また、4.0.3からはメールのSMTPサーバーも入力するようです。ここではプロバイダーのSMTPサーバー、アカウントを利用しました。
参考サイト:各種インストール方法
データベース | |
---|---|
データベース | mysql |
データベースホスト名 | localhost |
データベース名 | eccube4 |
ユーザー名 | xxxxxxxxx |
パスワード | xxxxxx |
メール | |
---|---|
管理用のメールアドレス準備、SMTPの確認 メールアカウントはインストールするサーバーに「SMTPサーバー」を利用するか(基本的にcentoOSにはデフォルトでインストールしてあります)、利用しているプロバイダのSMTPを利用します。 ここでは、プロバイダーのSMTPを利用します。 インストールしたサーバーのSMTPを利用するには、場合により「postfix」等のsmtpサーバーを用意する必要があります。 | |
SMTPホスト | smtp.xxxxx.com |
SMTPポート | 587 (または 25 , 465) |
SMTPユーザー | xxxxxxxx |
SMTPパスワード | xxxxxxxxx |
dw.phpを実行しインストールを実行していきます。
サイト設定を実行中にメールの設定でSMTPサーバー、アカウント情報を有力します。
インストール直後のショッピングサイトのキャプチャー画像
インストール直後のシステム状況を確認できます。
管理ページ > 設定 > システム情報
まとめ
インストール時に403エラーでページが表示されない等ではまりました。
結局、基本通りphpの設定、apacheの設定等を十分注意すればすんなりとインストールできます。
今後実際のカスタマイズ等々を進めていきたいと思います。