2019年9月の台風で仕事場が風水害で壊滅的な被害がありました。
電源を入れるのは怖いのでそのままにしていました。仕事で利用するような重要なデータはクラウドに保存してあるので問題はないのですが、それでも過去のデータ等諸々気になっていました。
ある程度落ち着き、PCの状況を確認、ハードディスクを取り出したら意外にも生きていた。
取り出したのは 500GB SSD, 2TBHDD等々数台のドライブです。USBで接続できるキットで動作確認すると生きているようです。
そこで、今話題の 最新のRaspberryPi4 ModelB でNASとして復活させることができました。
その時作業した備忘録です。
外付けSSD、HDDのマウント
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// Raspbianが認識したディスクの状況確認 $ sudo fdisk -l ・ ・ 途中略 ・ ・ Disk /dev/sdb: 477 GiB, 512110190592 bytes, 1000215216 sectors Disk model: 3.0 Units: sectors of 1 * 512 = 512 bytes Sector size (logical/physical): 512 bytes / 4096 bytes I/O size (minimum/optimal): 4096 bytes / 4096 bytes Disklabel type: dos Disk identifier: 0x304af804 Device Boot Start End Sectors Size Id Type /dev/sdb1 * 2048 718847 716800 350M 7 HPFS/NTFS/exFAT /dev/sdb2 718848 997680545 996961698 475.4G 7 HPFS/NTFS/exFAT /dev/sdb3 997681152 999288831 1607680 785M 27 Hidden NTFS WinRE Disk /dev/sda: 1.8 TiB, 2000398934016 bytes, 3907029168 sectors Disk model: Units: sectors of 1 * 512 = 512 bytes Sector size (logical/physical): 512 bytes / 4096 bytes I/O size (minimum/optimal): 4096 bytes / 4096 bytes Disklabel type: dos Disk identifier: 0x000f03ac // 外付けドライブのマウントフォルダーを作成 $ sudo mkdir /mnt/hdd $ sudo mkdir /mnt/ssd // HDD を/mnt/hdd にマウントする $ sudo mount /dev/sda1 /mnt/hdd // SSD をリードオンリーで/mnt/ssdをマウント $ sudo mount -r /dev/sdb2 /mnt/hdd // SSDはWindowsでシスシステムディスクで利用していたため権限の問題でライトモードでは // マウントできないため読み込み専用でマウントします。 // 必要なファイルバックアップ後フォーマットして再利用したいと思っています。 // マウントされた状況を確認します。 $ df ファイルシス 1K-ブロック 使用 使用可 使用% マウント位置 /dev/root 61064956 7207480 51294712 13% / devtmpfs 1841404 0 1841404 0% /dev tmpfs 1973500 0 1973500 0% /dev/shm tmpfs 1973500 9724 1963776 1% /run tmpfs 5120 4 5116 1% /run/lock tmpfs 1973500 0 1973500 0% /sys/fs/cgroup /dev/mmcblk0p1 258095 53972 204123 21% /boot tmpfs 394700 0 394700 0% /run/user/1000 /dev/sda1 1953512444 672616 1952839828 1% /mnt/hdd /dev/sdb1 358396 46552 311844 13% /mnt/ssd /dev/sdb2 498480848 135040996 363439852 28% /mnt/ssd2 |
Sambaのインストール
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// Sambaのインストール // rasbianのバージョン確認 $ cat /etc/debian_version 10.2 // 最新のバージョンにアップデート $ sudo apt-get update // Sambaをインストール $ sudo apt-get install samba // インストール中に DHCPからWINSを使うように smb.confを健康するかどうか確認がありました。 // ここでは <いいえ> を選択しました。 // samaのバージョン確認 $ smbd -V Version 4.9.5-Debian |
Sambaの環境設定
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// Sambaユーザーの登録 $ sudo smbpasswd -a pi New SMB password: xxxxxx # パスワードを入力 Retype new SMB password: xxxxxx # 確認用パスワードを入力 Added user pi. // samba/smb.conf を編集 $ sudo vi /etc/samba/smb.conf ・ ・ # 最終行に以下を追加 [raspberryPiSSD] # 共有フォルダー名 comment = Raspberry Pi path = /mnt/ssd # 共有フォルダー実態パス guest ok = no # ゲストを無効にする read only = no browsable = yes force user = pi # smbpasswdで登録したユーザー [raspberryPiSSD2] comment = Raspberry Pi path = /mnt/ssd2 guest ok = yes read only = no # 仮にゲストを有効にしてみました browsable = yes force user = pi [raspberryPiHDD] comment = Raspberry Pi path = /mnt/hdd guest ok = no read only = no browsable = yes force user = pi // sambaを再起動 $ sudo systemctl restart smbd |
Macで共有フォルダーに接続できることを確認
Windowsで共有フォルダーに接続できることを確認
共有フォルダーに接続の時接続のID,パスワードを要求されます。smbpasswdで登録したID,パスワードで接続します。
ただし、smb.confでゲストによる接続を許可にしている場合は即座に接続されます。
RaspberryPi4 ModelBは思ったよりパワフルですね。このネットワークドライブはかなり安定して利用できます。プロ用の機材としては不十分かもしれませんが個人で利用するかぎりでは十分な性能ではないのでしょうか。